愛が呼ぶほうへ

『私は父親です。

息子は変わろうとしていた。

突然のことだった。

私、はびっくりした。

「髪染めていい?」

私は「あかん」と言った。

「なんで?」

「お金がかかるから。」

「ジャパンにある家で染めるヤツなら500~700円で売ってる。」

「髪が痛むからあかん。」

「もうすでにワックス使ってて痛んでるから。」

「ますます痛む。」

「気にならん。」

「とにかく、あかんもんはあかん。」



数日後

「眉毛カットしていい?」

「何やそれ?」

「眉毛をかっこいい形に変えること。」

「あかん。」

「なんで。」

「とにかくあかんもんはあかん。」



さらに数日後。

「どうこれ?オレンジ色のエナメルバック!かっこええやろ。」

「うわー。派手すぎるで。こんなん学校に持っていくんか。」

「うん。何か悪い?」

「あかんやろ。」

「何が?校則の決まりはないで。」

「それでもやなあ・・・」

「なんやねん。」

「お前は最近外見だけで目立とうとしとる!別に外見で目立たんでもええやんけ。」

「外見だけ?違うし。内面でも目立とうとしてるし。

ただ内面で目立つためにはちょっとしたキッカケが必要や。

そのキッカケとして外見で目立ったらあかんのか?」

「不必要や。」

「俺は外見でも内側でも目立ちたいんや!悪いんか!?」

「そんだけ言うんやったらやってみ。自分の思うようにやってみ。

父さんも、お前が外見だけにとらわれないならそれでええ。」

・・・息子の本当の気持ちを聞いた、と思った。』



父の背中の涙を受け止めていた。



コメ返

霧c:おかえりw

   「こうなることは読めた」霧cは立派に見えないものも見えている!笑
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by virulentseren | 2007-04-05 13:39
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