アゲハ蝶

球技大会前日。

セレンは球技大会とはまた別のことで燃えていた。

「あの娘」のアドレスを入手した。

・・・どうやって?―そりゃぁ、直接聞くに決まってるでしょ。

いつものようにさりげなく彼女の教室の前を通りすがる。

いつものようにさりげなく教室の中を見る。

いつもの席に、彼女は座っている。

いつものように彼女は俺に気付き、手を振る。

いつもと違ってこの日の俺はそのまま彼女に向かっていく。

「アド、教えて」「うん。いいよ。私も教えて。」

たったこれだけの会話で緊張してしまった。

そして下校後、彼女にメール。

「いきなりメールしてごめん。俺、○○のこと何て呼べばいい?」

今思うと下手で変なメールを送ったものだ。

メールは続き、最終的にやはり、

「明日、球技大会、お互い頑張ろう。」といった話になった。

お互いの優勝を願ってオヤスミ。―続く―



愛されたいと願ってしまった。世界が表情を変えた。
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by virulentseren | 2007-06-26 22:50
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